2015年1月10日土曜日

何を伝えるか?

つい人と違うものを撮影しようと考えたり、一瞬のシャッターチャンスを逃すまいと周囲に気を配って「何を撮るか」を考え続けている人がいる。
もちろん「何を撮るか」は写真の楽しさの一面だ。しかし本当に大切なのはカメラを持つ人がいかに世界と関わるかだと思っている。
小説を書いていて感じたことがある。小説はもちろんフィクションなので観たものを書くというのではなく、自分の中にある想像したストーリーを記録する行為になる。
つまり「何を書くか」ではなく、「何について伝えるか」ということを考え続けていくことが作品になっていくことになる。
あまり何を書くかということは重要ではない。写真も同様に「何を撮るか」でなく、被写体から切り撮る先に「何を伝える」かが大切じゃないかなと三連休でリラックスした頭でそんなことを想像した。


御苗場デイレクター 鈴木重美

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